福島県 | 鈴木 牧子さん

2011年3月11日、福島県福島市にて被災。福島赤十字病院勤務。看護師として、被災直後より病院にて対応を行った。

どんな状況でも、気持ちがいちばん大事。

このような大きい地震は初めての経験でした。火災とかそういった災害にも遭ったことはありませんでしたし、患者様を誘導するような事態になったのは、訓練以外ではなかったですね。

当時のことで印象に残っているのは、夜勤明けに早朝の新聞を見て、津波を初めて知ったことです。「ええっ!? そんな状況になってたんだ…」って。もう何回も何回も津波の映像を見たので、いつ最初に見たのかは覚えていないんですけれど、新聞の津波の写真は、今でも印象に残っています。

そういう状況になったら、病院で仕事をするのは当たり前だと思っていたので、あまり地震自体に対しての不安というのはなくて。災害があったときのことは想定していたので、心配していませんでした。ただ施設が壊れて…という形でたくさん怪我された方が、もしかすると福島にも運ばれてくるかもしれないから、家に帰れない状況があるだろうなという予測で動いていました。

震災を経て思うのは、自然災害というのは、想像を超えるような、自分ではどうにもならない状況に陥る可能性があるということです。情報が入って来ず、判断する材料もない…。そういった時に、気持ちがいちばん大事だと思います。「もうダメだ」とか「どうにでもなれ」ではなくて、そこから、その場その場で考えて行動するというのを、みんなが冷静にできればいいのかなとは思います。
2011年3月11日、14時46分。東北地方太平洋沖を震源とする、マグニチュード9.0の地震が発生。福島県福島市では震度6を記録。さらに、福島第一原子力発電所事故の影響により、福島市でも空間放射線量が平常値を大きく上回ることとなった。